商工省は11日、ベトナム初の原子力発電所の建設計画を明らかにした。計画によると、発電所は2か所でそれぞれ2基の原子炉(合計出力4000メガワット)を備える予定。総投資額は約60億米ドル(約6100億円)で、2015年の着工、2020年の操業開始を目指している。稼動後は全国の電力生産量の20%をまかなうことになる。2カ所の原子力発電所の建設予定地は、東南部ニントゥアン省沿岸のニンフオック郡フオックビン村とニンハイ郡ビンハイ村となっている。
原子力エネルギー研究所は現在建設投資報告書を作成中で、今後政府に提出し、来年5月ごろの国会提出を目指している。ベトナムは電力不足に直面しているが、原子力発電所の建設には安全面や財政面などで十分な準備が必要なため、計画を前倒しすることは難しいという。