ファム・コイ・グエン資源環境相は10日、東南部ドンナイ省ロンタイン郡の台湾系ベダン・ベトナム社を訪れ同社が実施した排水処理改善策と、ティバイ川の水質汚染改善状況を視察した。
視察後にグエン環境相は、ティバイ川流域で操業中の工場やニョンチャック工業団地などから未処理排水が今後垂れ流されることのないよう、ティバイ川の川底の泥土の検査、各工場で使用する水量と排水量の調査を定期的に実施するよう各関連機関に求めた。
ベダン社が引き起こした水質汚染により被害を受けた農民への補償問題について、グエン環境相は「農民の経済と健康に損害を及ぼした企業がその補償を行うべきだ。ただし、損害の程度は科学的に算定しなければならない」とコメントした。
ベダン社は環境保護に関する行政違反に科された罰金2億6700万ドン(約140万円)と環境保護費の追徴金795億ドン(約4億3000万円)をすでに納付しており、残りの477億ドン(約2億6000万円)も年内に納付する予定だという。