東南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市で24日、「ドンナイ川流域環境保護委員会(ドンナイ川委員会)」の初めての会議が開かれ、ファム・コイ・グエン資源環境相やドンナイ川流域12省・市人民委員会の幹部らが出席した。ドンナイ川はその流域に生活用水や工業用水を供給する重要な水源だが、一方で生活排水、工業排水、化学物質を含む農業排水などが大量に流れ込み、多くの環境基準の許容レベルを上回っている。
ドンナイ川委員会の初代委員長を務めるホーチミン市人民委のレ・ホアン・クアン主席は、ドンナイ川流域に環境汚染を引き起こす可能性のある工場の新たな建設を認めないよう提案した。また2010年までの達成目標を▽新たに建設される生産拠点の100%がクリーン技術を導入し、廃棄物処理に関する基準を満たすこと▽工業団地・輸出加工区・ハイテク団地の80%、都市区の40%が集中排水処理設備を設置すること▽化学品の生産・使用を厳しく管理すること−などとすることが決まった。
グエン資源環境相は流域の省・市人民委員会に対し、ドンナイ川のこれ以上の汚染を防止するため工業団地からの排水を厳しく管理し、違反があれば処分を徹底するよう指示した。