東北関東大震災の被災者を自分たちも手助けしたいと、ベトナムの一般市民の間で義援金を贈る動きが広がっている。17日付トゥオイチェー紙電子版によると、地震が発生した11日午後から読者から電話やEメールによる問い合わせが相次ぎ、16日だけでも問い合わせ件数は200件以上に達しているという。
同紙は、国内で災害が発生した場合は常に義援金を募るキャンペーンを展開している。読者からの問い合わせは、日本の被災者向けに義援金を贈りたいが仲介してもらいたいという内容だ。これを受けて同紙は義援金の受け付けを開始し、すでに専用の銀行口座を設けている。
15日に同紙編集部を直接訪れ、最初の義援金募金者になったビーさんは「日本の被災者を支援する運動がなかなか立ち上がらないので、直接持ってきた。多くの人が参加して欲しい」と話し、500万ドン(約2万円)を寄付した。この後も多くの人が義援金を持って編集部を訪れた。名前も告げずに寄付だけして帰る人も多い。その中の1人は、「日本はベトナムより豊かな国。でも今被災者は空腹と寒さに耐えている。気の毒なのはベトナムの被災者と同じだ」と話した。