母親が子供の「できちゃった結婚」を奨励?

2011/03/26 09:24 JST配信

 ベトナムでは婚前交渉をタブー視する傾向が強かったが、最近では「できちゃった結婚」の方が合理的とする考え方が広まっている。結婚後に子供ができないと分かると、不妊治療に走り回らなければならないからだ。18日付ベトナムネットが報じた。

 ハノイ市に住む建設技師のトアンさんは「結婚は経済的な条件やお互いの気持ちが整ってからでいい。2人とも婚前交渉は問題ないと考えている。子供ができたと分かったらそのとき結婚すればいい」と話す。トアンさんの両親もこの考えに理解を示している。息子を持つ母親の中には「女性とはまじめにお付き合いしなさい。でも、妻にしたいと思った人とは関係を持っておきなさい」と奨励する人もいるという。

 その背景には、不妊治療は多額の費用がかかるうえ、必ずしもうまくいくとは限らないという事実がある。保健省によると、ベトナム人女性の不妊率は8%で、この数字は上昇傾向にあるという。不妊の原因は男性側40%、女性側40%、両者10%で、原因不明が10%ある。

 中央産婦人科病院のグエン・ティ・ホン・ミン医師は「性に関する正確な知識に欠ける若者たちが避妊薬を乱用したり、中絶したりするケースが少なくない。これらは将来の不妊の原因になるものだ」と若者たちに注意を促している。

[Vietnamnet, 18/03/2011 02:27:00 PM (GMT+7), O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省は27日、出生数低下のための対策に関する専門家との会合で、ベトナムの青年及び未成年のうち44%...
 ベトナムの中絶率は東南アジアで最も高く、世界でも上位に就けており、人工中絶件数を女性の人口で割る...
 ハノイ産婦人科病院のグエン・フイ・バオ院長はこのほど、同病院に不妊治療科を開設してからの1年間に...
 サイゴン国際産婦人科病院(ホーチミン市)のグエン・スアン・フイ院長はこのほど、2000万米ドルを投じ...
 保健省、統計総局、世界保健機関(WHO)、国連児童基金(ユニセフ)による青少年の性体験に関する初...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る