ベトナム人画家の絹絵、香港クリスティーズで高額落札

2013/05/31 11:09 ICT配信

 ベトナムの有名画家グエン・ファン・チャイン(1892年~1984年)により描かれた絹絵作品「La Marchand de Riz(米を売る人)」が英国の競売会社クリスティーズの香港競売場で競売にかけられ、ベトナム人の作品としては破格の39万ドル(約4000万円)で落札された。27日付ザンチー紙(電子版)が報じた。

 この作品は当初、クリスティーズのロンドン競売場で中国の無名画家の作品と間違えられ、75ドル(約7700円)の評価がついていた。その後香港に移された際、専門家らにより1932年に描かれたチャインの傑作だと判明した。

 クリスティーズのベトナム絵画シニアコンサルタントによると、この作品は1934年にナポリで展示されたことがあり、制作から数十年経過しているにも関わらず非常に良い状態で残されているという。

 グエン・ファン・チャインは、西洋と東洋の技巧を組み合わせた新しい技巧を編み出し、ベトナム近代絹絵ジャンルを確立させた人物。彼の技法は絹地に水彩絵の具で描いて水で流すという作業を繰り返し描き出すという独特のもの。戦禍の中でたくましく生きる女性をモチーフにした作品が多い。彼の作品はミラノ(1934年)やサンフランシスコ(1937年)、東京(1940年)などで展示されており、世界に知られる数少ないベトナム人画家の一人。2011年に金沢21世紀美術館(石川県金沢市)により彼の作品の修復プロジェクトが実施され、修復作品が展示された。

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