ベトナム・エイズ予防委員会の元副委員長チュン・アー博士は25日、麻薬・売春・HIV/エイズ対策国家委員会が東北部クアンナム省で開催した会議で、売春を合法化し赤線地帯を設けることを提案した。
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博士は、「ベトナム国内の売春問題が複雑化し、管理が困難になっている背景には、売春が違法であるにもかかわらず、カラオケ店やマッサージ店といった売春の温床となる可能性のある施設が営業許可を得て、店舗数を増やしていることがある」と指摘。
また博士は、昨年末に施行された売買春などの行政処罰に関する政令についても言及し、現行の罰金額30万ドン~400万ドン(約1460~1万9510円)では、抑止力はないに等しいと述べた。
なお、労働傷病兵社会省社会犯罪防止局の統計によると、現在、売春業に従事している者は全国で約3万2700人に上っており、2012年と比べ+9.3%増加しているという。