ホーチミン:売春の管理強化に向け赤線地帯の設置を再提案

2015/08/25 17:42 JST配信

 ホーチミン市社会問題対策支局はこのほど、労働傷病兵社会省が主催した社会問題対策に関する会議で、売春施設を特定の場所に集中させて管理を容易にするため、ホーチミン市やハノイ市、紅河デルタ地方ハイフォン市などに所謂“赤線地帯”を試験的に設置すべきと提案した。

(C)  vnexpress
(C) vnexpress

 赤線地帯の設置により、売春業者の管理が容易になるだけでなく、売春婦らの権利を法律的に認めることで、不当労働や暴行・虐待から守ることも出来る。また、定期的に健康診断を行うことで、HIV/AIDSをはじめとした性感染症の蔓延を防ぐことにも繋がるという。

 ホーチミン市社会問題対策支局によると、市内には、売春サービスを提供するバー、マッサージ、カラオケ、床屋などが約3万6000か所も存在する。これらの違法店舗は市内の至る所にあり、当局がいくら摘発しても、時間をおいてまた違うところに出店するという、イタチごっこが続いている。

 今回の赤線地帯設置案について、多くの専門家らは、ベトナムは伝統的に売春を法律で禁止してきたため、諸外国のように赤線地帯を設置することは現実的ではないと見ている。因みに、ホーチミン市は、2013年にもベトナム政府に同様の提案をしていた。

[Son Hoa Vnexpress 23/8/2015 | 12:16 GMT+7U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 「私がこの子たちを買わなければ、この子たちはどうやって暮らせばよいのでしょうか」。サイゴン大司教...
 「売春を職業として認めるべきか」をテーマにした座談会が5日に開催され、罰則を科す代わりにいわゆる...
 ホーチミン市当局によると、理髪店やマッサージ店、スパ、ディスコ、ラブホテル、女性ウェイトレスが接...
 ホーチミン市人民委員会はこのほど、売春や性的サービスなどの社会悪が発生しやすいサービスを提供する...
 ホーチミン市人民委員会のフア・ゴック・トゥアン副主席は、このほど開かれた犯罪防止月間総括会議で、...
 ベトナム・エイズ予防委員会の元副委員長チュン・アー博士は25日、麻薬・売春・HIV/エイズ対策国家委員...

新着ニュース一覧

 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
トップページに戻る