トンネル崩落事故で閉じ込められた12人を無事救出、82時間ぶり

2014/12/22 14:33 JST配信

 南中部高原地方ラムドン省ラックズオン郡ラット村パンティエン村落にあるダザン・ダチョモ水力発電所内の導水トンネル建設工事現場で16日午前7時ごろに発生した土砂崩れにより、トンネル内で掘削作業を行っていた作業員及び技術者12人が閉じ込められた事故で、救助隊は19日16時30分ごろに作業員らの居場所まで繋がる通路の掘削作業を完了し、全員を無事救出した。

(C) vnexpress
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 事故発生時、落石で頭などを負傷した人もいるが、全員命に別状はないことが確認された。体調不良で病院に救急搬送された1人を除き、残る11人は健康状態も良好で、トンネルの外へ出てすぐに応急処置を受けた後、病院へ搬送された。事故発生から救出まで82時間にもわたり飢えと寒さ、恐怖に耐え、無事に外へ出ることができた。

 閉じ込められていた作業員の1人は、「事故発生から約14時間後にようやく外部と連絡が取れ、皆で喜んだが、避難ルートがなかなか開かず、トンネル内に溜まった雨水が首の高さまで上がってきた時、希望は絶望に変わった。覚悟を決めて最後の言葉を口にしたところで救出された」と、喜びと共に感謝の気持ちを語った。

 丘を横断するこの導水トンネルは、高さ4m、幅5m、全長712mの設計となっており、掘削作業が60m残っているところで土砂崩れが発生した。事故現場はトンネル入り口から500m離れた地点で、トンネルの約35mの区間が崩落した。

 軍や警察、ソンダー総公社(Song Da Corporation)、ベトナム石炭鉱産グループ(Vietnam National Coal Mineral Industries Group=ビナコミン=TKV)などから成る500人規模の救助隊は、救出を展開するにあたってトンネルの入り口及び入り口の左右、出口、丘の上部の計5か所から掘削作業を行い、作業員らの居場所へのアプローチを試みた。

 事故発生後、入り口から避難ルートとして直径60cmの鉄管を差し込む方向で救助活動を進め、16日19時40分ごろに崩落区間へ通じる穴の掘削に成功した。それを通して酸素を送り込んだり、牛乳、お粥、ソーセージ、また体温を維持するための生姜ジュースなどを輸送していたが、崩れた土砂にコンクリートが混ざっていた上、土砂の量が100m3余りにも上っていたため、大きな鉄管をトンネルの奥まで差し込むのは困難と判断し、入り口の右から避難ルートとなる通路を開ける計画に切り替えた。

 現場で救助の指揮にあたっていたホアン・チュン・ハイ副首相の指示のもと、救助隊は事故発生から3日目の18日午後に入り口の左からもう1本の通路を開ける作業を開始。長さ約30mの通路を想定して作業を進めていたが、14mほど掘削したところで作業員らの居場所に到達した。

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