グエン・タン・ズン首相はこのほど、ベトナムの国宝として新たに12点を承認した。
(C) vov5 文廟・國子監の進士題名碑 |
今回国宝に認定されたのは、下記の12点。
◇フウチュン銅鼓:ドンソン文化、紅河デルタ地方ハイズオン省博物館所蔵
※ドンソン文化:紅河流域を中心に発展した青銅器文化(紀元前4世紀頃~紀元後1世紀頃)。
◇タインマイ銅鐘:798年、ハノイ市博物館所蔵
◇ハノイ市文廟・國子監の82の石碑(進士題名碑):1484~1780年、文廟・國子監所蔵
※文廟:ベトナム最古の大学が置かれていた地。
◇「乾元志徳」石碑:15世紀、北中部タインホア省ラムキン芸術建築・歴史遺跡所蔵
◇水門亭石碑:1670年、東北部ランソン省博物館所蔵
◇ダオスエン寺の千手千眼観音像:16世紀、ハノイ市ザーラム郡ダオスエン寺所蔵
◇タイ寺の弥陀三尊:17世紀初頭、ハノイ市クオックオアイ郡サイソン村タイ寺所蔵
◇タイフオン寺の仏像:西山(タイソン)朝時代(18世紀末)、ハノイ市タックタット郡タックサー村タイフオン寺所蔵
◇ミーソン聖域のムカリンガ:8世紀初頭、南中部沿岸地方クアンナム省ミーソン聖域管理委員会所蔵
※ムカリンガ:ヒンドゥー教のシヴァ神のシンボルであるリンガに人面が彫刻されたもの。
◇MiG-21型戦闘機4324号:ベトナム戦争時代、ベトナム軍事歴史博物館所蔵
◇ホーチミン作戦地図:1975年、ベトナム軍事歴史博物館所蔵
これにより、認定されているベトナムの国宝は79点となった。ズン首相は文化スポーツ観光省及び地方の各機関、国宝を所蔵している各機関に対し、これらの文化遺産を規定に従い適切に保存・管理していくよう求めた。