ハノイ:スーパーで20人が集団失神、原因は一酸化炭素中毒

2015/03/17 05:43 JST配信

 14日19時ごろ、ハノイ市ナムトゥーリエム区ミーディン街区メチ通りのショッピングセンター「ザーガーデン(The Garden)」地下3階にあるフランス系大手スーパー「ビッグC」で、店内にいた買い物客や従業員ら約20人が突然失神し、市内の病院に救急搬送される事故が発生した。搬送された約20人は病院で応急処置を受け、命に別状はないことが確認された。原因は一酸化炭素中毒だった。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 事故発生当時、エスカレーターでスーパーと繋がった地下2階の駐輪場からバイクで外に出るために順番待ちをしていた客や、上階のスーパーの店内にいた客や従業員らが、突然めまいや吐き気、頭痛、呼吸困難などの症状を訴えて気を失ったという。

 駐輪場の責任者は、「事件発生前にスーパーでコンサートが開催されていたため、駐輪場の利用者がいつもより多かった。コンサートが終わると皆が一斉に駐輪場へ殺到し、エンジンをかけて外に出る順番を待っていた」と語った。

 ビッグCの責任者も、「事故発生当時、地下駐輪場の換気システムが故障しており空気が換気できていなかった。現在、ビル管理業者に換気システムの修理を依頼している」と述べた。

 正式な検証結果は明らかになっていないものの、今回の事件の原因は、混雑と換気システムの故障が重なったことにより、バイクの排気ガスが駐輪場内に充満し、更にこれがスーパーの階まで流れていったために集団で一酸化炭素中毒を起こしたものと見られている。

 なお、ナムトゥーリエム区警察は同市に対し、調査が完了し状況が改善するまで同ビルの営業を一時中止するよう要請しているが、現在もスーパーと駐輪場のいずれも通常通り営業している。

[VNExpress等, 12:08 (GMT+7) 15/3/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市トゥードゥック区ヒエップビンフオック街区で12日、一家7人が一酸化炭素中毒を起こし、女...
 東北部クアンニン省ハイハー郡クアンチン村にあるカラオケ店「クイーンクラブ(Queen Club)」で8日午後1...
 中国と国境を接する北部ランソン省で、寒さに耐えかねた男性2人が室内に石炭ストーブを持ち込んで就寝...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
トップページに戻る