交通運輸省は、グラブタクシーベトナム社(GrabTaxi Vietnam)の展開するチャーター車両配車アプリ「グラブカー(Grab Car)」を活用した旅客輸送車両管理モデルの試験導入を政府に提案した。
(C) thesaigontimes |
グラブタクシーベトナム社は、同モデルの立案・試験導入にかかる全ての費用を負担し、2015年から2018年12月まで、◇ハノイ市、◇クアンニン省(東北部)、◇ダナン市(南中部沿岸地方)、◇カインホア省(同)、◇ホーチミン市の5省・市で同モデルを試験的に導入する。試験導入期間後、管轄官庁は同モデルを評価し、評価に基づいて車両の旅客輸送サービスに関する法整備を行う。
グラブタクシーベトナム社は、9人乗り以下のチャーター車両による旅客輸送サービスの認可を取得している業者と提携し、提携先のリストを管轄官庁に逐一報告する。輸送契約などのサービスに関する全ての書類がアプリを通じて電子化されることで、管轄官庁はこれらを容易に把握できるほか、同社と輸送業者の両方から漏れなく税金を徴収できる仕組みになる。
グラブタクシーベトナム社は、シンガポールを本拠地とするグラブタクシー社(GrabTaxi)のベトナム現地法人。東南アジア6か国の26都市でサービスを展開し、ベトナムでは2014年2月からホーチミン市で、同年5月からハノイ市で、2015年6月からダナン市でそれぞれタクシー配車・予約アプリ「GrabTaxi」のサービスを開始した。