石炭火力発電関連死は年間4300人、将来2万5000人まで増加も

2015/10/01 17:17 JST配信

 ベトナム科学技術連盟(VUSTA)所属グリーンアイデア開発センター(グリーンID)が9月29日に開催した石炭と石炭火力発電をテーマとするセミナーで、米ハーバード大学の研究グループが、ベトナムの石炭火力発電から排出される物質が健康に及ぼす影響について発表した。

(C)Tuoi tre
(C)Tuoi tre

 それによると、石炭火力発電に関連する死者数は年間4300人で、現在計画されている石炭火力発電案件が全て実現すると、死者数は2万5000人まで増加すると予想している。

 グリーンIDによると、石炭火力発電の排気には二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素(CO2)、水銀、ヒ素などが含まれ、大気汚染が数百kmの範囲にわたって広がり、住民の健康を害する恐れがある。特に子供や高齢者、妊娠中の女性や病人への影響が大きい。また酸性雨による川や森林の生態系への影響もある。

 その一方、「2011~2020年国家電力開発計画(第7期電力計画)」は、電源構成の石炭火力の比率を2030年に50%以上に引き上げる目標を掲げている。これは大気汚染や石炭灰の問題に加え、エネルギー安全保障にも影響を及ぼす。国内産の石炭だけでは不足するため、海外から大量の石炭を輸入せざるを得なくなり、エネルギーの安全確保が難しくなる。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 グエン・タン・ズン首相は19日、2030年までを視野に入れた2011~2020年の国家電力開発計画(第7次電力マ...
 商工省は3日、グエン・タン・ズン首相が「2011~2020年国家電力開発計画(第7期電力計画)と2030年まで...

新着ニュース一覧

 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC、東京都港区)は、ベトナム石炭鉱産グループ(Vietnam...
 23日のベトナム株式市場はほぼ全面安の展開となり、VNインデックスは3日連続で大幅に下落した。VNイン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 国家選挙評議会は21日、3月15日に実施された第16期(2026~2031年任期)の国会議員および各レベル人民評...
 ハノイ市郊外のダイスエン村(旧フースエン郡)ダーチャット村落の人々は、ベトナム語の標準語とは別に、...
 ファム・ミン・チン首相は19日、エネルギー使用の効率化、エネルギー転換の促進、および電動車両などの...
 ホーチミン市のドゥックバー(聖母マリア)教会で19日、新しい2本の十字架が教会の2つの鐘塔の上に設置さ...
 ベトナム共産党のトー・ラム書記長は17日、新時代における首都ハノイの建設・発展に関する政治局決議第...
 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は、2026年における信頼性の高い不動産デベ...
 ハノイ市人民委員会は20日午前、環状2.5号線のジックボン(Dich Vong)~トゥオンディン(Thuong Dinh)区...
 ベトナムと日本の両国政府はハノイ市で20日、総額892億5600万円を限度とする円借款3件に関する書簡の署...
 在外ベトナム人国家委員会(SCOV)によると、現在、世界130以上の国と地域に約600万人の在外ベトナム人...
 地場の小売大手であるホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)はこのほど、2026年の業績...
 国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network=SDSN...
 スイスの高級時計ブランドであるIWCシャフハウゼン(IWC Schaffhausen)は18日、公式代理店パートナーで...
トップページに戻る