ハノイ:男女出生比の差が急拡大、女児100人に男児114.4人

2016/06/27 06:35 JST配信

 ハノイ市における2016年年初5か月の男女出生比率は、女児100人に対し男児114.4人となり、2015年通年よりも更にバランスが崩れている。

(C) danviet
(C) danviet

 同市の男女出生比率は全国平均よりも常に差が大きい。2015年における全国の平均比率は女児100人に対し男児112.7人だったが、ハノイ市では女児100人に対し男児114人となった。

 同市人口・家族計画化支局によると、2016年年初5か月における同市の出生数は前年同期比▲3.9%減の3万7715人だった。出生数は減少したものの、出生数全体に占める第3子以降の割合は7.5%と、依然として高い割合を保っている。第3子以降を出産する理由の大半は、男児が欲しいためだという。

 同市当局は、男女不均衡を緩和すべく、妊婦向けの超音波検査サービスを提供する医療施設を立ち入り検査し、胎児の性別選択を目的とする行為の摘発・処分を強化する方針。2015年には、性別選択に関する違反2件を摘発・処分している。

 国際連合人口基金(United Nations Population Fund=UNFPA)によると、今後も男女不均衡の拡大が改善されなければ、2050年には230万~430万人のベトナム人男性が「売れ残る」と予想されているという。

[Dan Viet等, 22/06/2016 12:30 PM (GMT+7), A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省人口・家族計画化総局の統計によると、2016~2020年期出生時男女不均衡抑制計画の実施から1年が...
 ホーチミン市人口・家族計画化支局のチャン・バン・チ局長は、7日に開催された世界人口デー(7月11日)の...
 保健省人口・家族計画化総局は5日に開催された世界人口デー(7月11日)に関する記者会見で、7月1日時点の...
 ホーチミン市の2011~2015年の男女平等に関する国家目標プログラム予備報告によると、2015年末時点にお...
 保健省傘下の人口・家族計画化総局は、人口法草案を策定し意見聴取を行っている。同案には、「年金を受...
 ハノイ市でこのほど開催された人口政策に関する会議で、「夫婦は1~2人の子供しか持ってはならない」と...
 統計総局(GSO)の中間国勢調査によると、4月1日時点におけるベトナムの全国人口は9049万人で、2009年と...
 社会発展研究所(The Institute for Social Development Studies=ISDS)がこのほど発表したデータによる...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る