ハノイ市でこのほど開催された人口政策に関する会議で、「夫婦は1~2人の子供しか持ってはならない」とする現行規定を改正して、夫婦が出産回数や出産間隔を自ら決められるようにすることが提案された。
人口・家族計画化総局のグエン・バン・タン副局長によると、現在、人口抑制計画に関連した出生数規制を巡る問題については、従来通り1~2人の出生数を継続すべきという意見と以前のように夫婦が自分で決められるようにすべきという2つの意見がある。
同氏は、「当局はこれまで人口増加を抑制するため、2003年に人口規制法を制定して出生数を規制してきたが、第3子の出生数はこの10年で+14~15%の増加に留まっている」と述べた。
また同氏は、「このまま規制を続けた場合、出生率が低下していき、一人っ子政策を行っている中国、あるいは日本や韓国のように深刻な少子化に直面する恐れもある。一度少子化に陥った場合、出生率を回復させるのは困難であるため、当局としては、夫婦は2人の子供を出産すべきという方針に変わっている」と続けた。