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　南中部沿岸地方クアンナム省ナムザン郡ズオイ村で13日16時25分頃、豪雨による鉄砲水を受けて、第2ソンブン水力発電所とダムを結ぶ導水トンネルが突如崩壊する事故が起きた。流れ出た水と土砂による濁流に呑み込まれて、作業員2人と住民11人が行方不明になっている。

(C) tuoitre, Tan Vu

　作業員2人は作業中に濁流に呑み込まれた。住民11人は金の採掘や林業の仕事のため林に出ており、連絡が取れなくなっている。当局は引き続き行方不明者の捜索を急いでいるが、翌日午前の時点でなお水の勢いが強く、作業が難航している。掘削機やクレーン車などの作業車、乗用車数台及び鉄材も流され、至る所に散乱している。

　発電所とダムを結ぶ導水トンネルは、全長393m、幅12m、高さ14m。事故発生時点での貯水湖の水量は2800万m2だった。第4ソンブン、第4Aソンブン、第5ソンブン、第6ソンブンなど同発電所の下流地域にある各発電所の貯水湖は、同事故により放出された水を受け取ったため、下流地域への影響は出ていない。

　同発電所は出力が100MW、ダムの全長が477m、容積9400万m3の貯水湖を持つ。現在は工事中で、2016年末に稼動を開始する予定。ベトナム電力グループ(Vietnam Electricity＝EVN)傘下の第2発電会社(EVN Genco 2)が投資主を務める。