北中部地方タインホア省ビンロック郡ビンロン村で25日、家を建てるために土を掘っていた住民が古びた銅鼓1点を発見した。研究者らは、銅鼓の形状や文様から約2000~2500年前のドンソン文化(紀元前4世紀頃~紀元後1世紀頃)の時代に造られた遺物とみている。
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銅鼓が出土したのは、同郡にある世界文化遺産のホー(胡)朝城から東南に約1kmの地点。銅鼓は、鼓面の直径59cm、高さ43cmで、鼓面と側面は多くの箇所が錆びて破損していた。
ビンロン村人民委員会と担当機関は、文化遺産法の規定に沿って遺物の受け取りと保存に向けた手続きを行っている。
青銅を鋳出して造られる銅鼓は、中国南西部から東南アジア島嶼部にかけて広く分布する先史時代の祭祀遺物。ベトナムでは特に北部の紅河流域を中心に発展した青銅器時代のドンソン文化の遺物として知られているほか、現在でも一部の少数民族の間で受け継がれている。