バクニン省:ルイラウ古城遺跡で歴博と東亜大が共同研究

2016/01/07 16:58 JST配信

 ベトナム国家歴史博物館(ハノイ市)と東亜大学(山口県下関市)は、北属期(紀元前111~紀元939年)のベトナムの中心地とされる紅河デルタ地方バクニン省トゥアンタイン郡タインクオン村のルイラウ(Luy Lau)古城遺跡で第2次発掘調査を行い、12月31日に調査結果を報告した。これは、国家歴史博物館と東亜大学による越日考古学共同研究プロジェクト(2014~2019年)の一環。

(C) dantri, 銅鼓の鋳型片
(C) dantri, 銅鼓の鋳型片
(C) dantri
(C) dantri

 ルイラウ古城遺跡は、今から約2000年前の北属期(北ベトナム最初の統一王朝であるゴ(呉)朝(939~968年)建国前、中国王朝に服属していた時期)に、漢が設置した交趾郡の政治・経済・文化の中心地だったとされる。

 2015年に行われた第2次発掘調査では、紀元前1世紀から紀元後14世紀までの多数の遺物が出土した。出土遺物として、銅鼓の土製鋳型のほか、レンガや瓦、瓦当といった建築材や生活用の土器などが挙げられる。特に銅鼓の鋳型は、900点以上の破片が鋳造に関連する各種遺物と共に出土した。鋳型の年代について、銅鼓研究者は2~3世紀ごろ、発掘調査チームは4世紀ごろとしている。

 こうした出土遺物から、同区域はかつての大規模な集落の中心地且つ青銅器の鋳造工房であり、人々はこの地に連続して長期的に居住していたものと考えられている。また、紅河デルタを中心に発展した青銅器時代のドンソン文化(紀元前4世紀頃~紀元後1世紀頃)の遺物である銅鼓の鋳型が出土したことで、同文化が後の時代まで根強く残ったことも明らかになった。

 しかし、ルイラウ古城遺跡は歴史的・文化的に重要な遺跡にも関わらず、住民による古物目当ての盗掘や魚を放す池の掘削、墓の建設などが横行している。こうした状況を防ぐべく、何らかの措置を講じることが急務となっている。共同研究チームは今後数年間に、同遺跡の様相を明らかにすべく、更なる研究を続けていく計画だ。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 東亜大学(山口県下関市)は、南中部沿岸地方ダナン市にあるドンアー大学(Dong A University=東亜大学)...
 北中部地方タインホア省ビンロック郡ビンロン村で25日、家を建てるために土を掘っていた住民が古びた銅...

新着ニュース一覧

 23日のベトナム株式市場はほぼ全面安の展開となり、VNインデックスは3日連続で大幅に下落した。VNイン...
 国家選挙評議会は21日、3月15日に実施された第16期(2026~2031年任期)の国会議員および各レベル人民評...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ファム・ミン・チン首相は19日、エネルギー使用の効率化、エネルギー転換の促進、および電動車両などの...
 ハノイ市郊外のダイスエン村(旧フースエン郡)ダーチャット村落の人々は、ベトナム語の標準語とは別に、...
 ホーチミン市のドゥックバー(聖母マリア)教会で19日、新しい2本の十字架が教会の2つの鐘塔の上に設置さ...
 ベトナム共産党のトー・ラム書記長は17日、新時代における首都ハノイの建設・発展に関する政治局決議第...
 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は、2026年における信頼性の高い不動産デベ...
 ハノイ市人民委員会は20日午前、環状2.5号線のジックボン(Dich Vong)~トゥオンディン(Thuong Dinh)区...
 ベトナムと日本の両国政府はハノイ市で20日、総額892億5600万円を限度とする円借款3件に関する書簡の署...
 在外ベトナム人国家委員会(SCOV)によると、現在、世界130以上の国と地域に約600万人の在外ベトナム人...
 地場の小売大手であるホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)はこのほど、2026年の業績...
 国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network=SDSN...
 スイスの高級時計ブランドであるIWCシャフハウゼン(IWC Schaffhausen)は18日、公式代理店パートナーで...
 国内最大手の格安航空会社ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、世界唯
トップページに戻る