ホーチミン市3区6街区にあるパスツール研究所のワクチン倉庫で4日午前3時頃、火災が発生した。怪我人などは出なかったが、各省・市に転送する大量のワクチンを保管していたこの倉庫は全焼した。
火災を発見した同研究所の警備員は、消防署に通報すると同時に消火器での鎮火を試みたが、火を消し止めることができなかった。通報を受けて現場に駆けつけた消防士らが鎮火に当たり、約1時間後に火を消し止めた。
同研究所によると、他の倉庫は火災の影響を受けておらず、ワクチンの不足も生じていないという。翌5日から、外来患者向けの予防接種サービスも通常通りに行っている。
同研究所は、各省・市向けのワクチンの保管場所を確保するため、今回被害に遭った倉庫に代わり外部の倉庫を借りるとしている。また、火災の再発防止に向けて、電気システム及び消防システムの見直しを急いでいる。