従来型タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)が不正競争を行ったとして配車アプリを展開するグラブタクシーベトナム(GrabTaxi Vietnam)を訴えた事件で、ホーチミン市人民裁判所は11月30日に同裁判を再開した。同事件の裁判は2月6日に始まり、これまでに5回の裁判が開かれた。
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しかし今回、VNSとグラブの両社が和解の希望を申し出たため、同裁判所は裁判の再延期を決定した。次回の裁判は今後1か月以内に行う。和解案については、両社がこれから話し合う。
VNSはグラブが配車アプリの提供だけでなく、運転手の募集など輸送会社の事業を行うほか、市場の健全な競争を阻害するほど不当に安い価格でサービスを提供しているとし、グラブに対して2016~2017年にグラブとの競争により被った不利益420億VND(約2億0700万円)の賠償を求めていた。
これに対しグラブは、交通運輸省の配車アプリ導入に関する試験事業に基づいてサービスを展開しており、同社が事業の規定を遵守しているか判断する権限は交通運輸省にあるほか、不利益の算出根拠もないとしてVNSの主張を否定していた。