ベトナム、毎年11.5万人ががんで死亡―30万人が闘病中

2019/04/19 04:53 JST配信

 現在、ベトナムでがんと闘病中の患者は30万人余りに上る。毎年約16万5000人が新たにがんと診断され、11万5000人ががんで死亡している。最新の統計によると、全世界でがんによる死者は毎年820万人に上り、新規がん患者は1410万人。がん患者のうち65%は中・低所得国に住んでおり、ベトナムはがん患者が多い国の一つとなっている。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 16日に開かれたベトナムと英国の協力によるがん予防フォーラムに出席したK病院のチャン・バン・トゥアン院長は、「ベトナムにおけるがん予防は重要な任務になりつつある」と述べた。

 男性で特に多いのは肝臓がん、次いで、肺がん、胃がん、直腸がんと続く。女性では乳がんが多く、胃がん、肺がんの順で続いている。ほとんどの癌は早期に発見できて適切な治療が受けられれば治る病だが、ベトナムではステージが進んだ状態で診察を受けることが多く、生存率が低くなっているのが現状だ。

 ベトナムには現在、がん治療を専門とする病院が8か所、腫瘍センターおよびがん診療科は69か所ある。ハノイ市のK病院は、がん治療を専門とする病院の一つで、世界各国の大学および病院と連携して、がん治療に関する研究を行っている。

 トゥアン院長によると、K病院では、国内初となるがん臨床研究所を設立。同氏は、開院100周年を迎える2023年までに、ベトナムにおけるがん予防・治療の礎を築いていきたいとの希望を語った。

[Lê Nga VNEXPRESS 17/4/2019, 12:13 (GMT+7) U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナムにおけるがんの状況についてのセミナーが12日に開催された。ハノイ市のK病院のチャン・バン・...
 ホーチミン市がん協会のグエン・チャン・フン会長によると、ベトナムは非感染症疾患患者の増加に直面し...

新着ニュース一覧

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越...
 北部紅河デルタ地方ニンビン省ザーバン村にあるランバン(Lang Van)教区は8日、約10年の建設期間を経て...
 世界中の伝統料理などを紹介するグルメサイト「テイストアトラス(TasteAtlas)」はこのほど、2025年版「...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」は、世界6か国(米国、英国、フ...
 国会は11日、ホーチミン市に自由貿易区を設立して投資を誘致し、地域経済の中心地とするための特別制度...
 国会は10日、改正刑事判決執行法および拘留・勾留・居住地制限措置に関する法律を含む、司法に関連する...
 国会は10日、◇汚職防止法の一部を改正・補足する法律、◇改正国会・人民評議会監視活動法、◇国民対話法...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2025年1~11月期に全国で新規設立された企業は前年同...
 韓国の製薬会社である緑十字ホールディングス(GC Holdings=GC)はこのほど、ハノイ市で健康診断施設「G...
 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年11月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせ...
 国会は10日、◇改正民間航空法、◇改正建設法、◇改正計画法の交通・インフラ関連の法律3本を可決した。 ...
 国会は10日と11日、社会・経済分野に関する14本の法律を可決した。可決された法律は以下の通り。 ◇...
 国家証券委員会(SSC)は10日、財政省が「暗号資産取引市場管理委員会」を設立したと発表した。同委員会...
 国会は11日、北部紅河デルタ地方バクニン省で計画されているザービン国際空港建設プロジェクトの投資方...
 日本の環境省は、ベトナム農業環境省とコ・イノベーションのための透明性パートナーシップ(PaSTI)を通...
トップページに戻る