ベトナムにおけるがんの状況についてのセミナーが12日に開催された。ハノイ市のK病院のチャン・バン・トゥアン副院長によると、ベトナム人男性のがん死亡率は10万人中約142人で、世界の国々の中で死亡率が高いグループに属している。
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トゥアン副院長はベトナム人男性のがん死亡率が高い原因について、肺がんや肝臓がんといった治療が困難ながんが多いことと、人々のがんの早期発見に対する意識が低いために、発見した時に手遅れの場合が約70%に上ることを挙げた。
部位別の手遅れ率は肝臓がんが88%、肺がんが84%に上る。一方、乳がんは50%、子宮頸がんは54%と低い。女性の方ががんに対する意識が高く、気が付きやすいと言えそうだ。
ハノイ市のバックマイ病院ファム・カム・フオン医学博士は「がんで死亡する人は、低所得国やベトナムのような中所得国に多い。ベトナムのがん治療は、医療施設やスタッフの能力・専門レベルが、量的にも質的にも不足しているのが現状」と指摘している。