ハノイ市ホアンマイ区チュオンディン通り(duong Truong Dinh)の2000m2という広大な敷地に建つお寺は、8月15日(旧暦7月15日)のお盆に数百人の人々がお供物を手に亡き小さな家族をお参りに訪れた。
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お寺の創設者は詩人のグエン・バオ・シンさん(男性・79歳)。これまでに全国から5000頭の「小さな家族」であるペットを受け入れてきた。
当初は愛するペットを埋葬に来る人は少なかったが年を追うごとに需要が高まり、最近では亡きペットが安らかに眠れる地を求めて、紅河デルタ地方ハイフォン市や東北部地方クアンニン省、同ハザン省、遠いところでは北中部地方トゥアティエン・フエ省から訪れる人もいるという。
シンさんは旧暦新年とお盆に法要を執り行う。今年のお盆には17~18時にかけての法要に200人余りが足を運び、旧暦7月初旬からお盆までにお参りに訪れた人は1000人を超える。
法要を執り行うのは他でもないシンさんで、寺も亡きペットにトウモロコシやイモ、菓子や冥器などを用意するが、参列者たちもみな亡き家族が生前好んだ物を持参する。寺を訪れる家族は思い思いに墓の汚れを落とし線香を手向ける。法要では亡き家族を偲んで涙を流す家族も多いという。