保健省は8日午後、カンボジアから水路で帰国したベトナム人男性(18歳)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性判定を受けたと明らかにした。これで、ベトナム国内で見つかった感染者は累計332人となった。

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　この男性は5月25日に、他の7人と共に水路でカンボジアからベトナムに帰国。南部メコンデルタ地方ドンタップ省ホングー郡(huyen Hong Ngu)にある国境検問所から入国して、そのまま同郡の医療施設に隔離された。同日に検体を採取して最初の検査では陰性判定だったが、施設を出る手続きで2度目の検査を行ったところ陽性判定が出た。

　男性は現在もホングー郡の医療施設で隔離治療を受けているが、発熱や咳などの症状が殆どないという。地元当局は、濃厚接触者を割り出して隔離措置を継続する方針。男性と共に帰国した7人については、11日に3度目の検査を実施する予定。

　なお、8日午前には、海外から帰国した3人の感染が確認され、同日だけで新たに4人の感染者が見つかったことになる。これにより、国内の感染者は累計332人に増えたが、市中感染については54日間連続で新規感染者が確認されていない。感染者のうち、既に316人が回復済みで、残る治療中患者は16人となっている。