南中部沿岸地方ダナン市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター(集団)感染が発生したことを受け、同市からの旅行者が戻った全国各地の当局は警戒を強め、感染疑い例の人々が行き来した場所の封鎖を急いでいる。
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ハノイ市では、カウザイ区チャンタイトン(Tran Thai Tong)通り106番地にあるピザレストランとナムトゥーリエム区メーチートゥオン(Me Tri Thuong)通り230番地の路地にある民家が29日午前に封鎖された。この2か所は、ダナン市で新型コロナに感染した疑いがある男性の職場と自宅だ。この男性と家族など合わせて約30人が12日から15日にかけて同市を旅行していた。
男性は23日から発熱や咳などの症状があり、28日にハノイ市の中央熱帯病病院を受診。1回目の新型コロナ検査で陽性となったが、現時点では未確定だ。
一方のホーチミン市では、感染疑い者が宿泊したことを受けて、チョーライ病院の向かいにあるホテルが29日午前から封鎖されている。同ホテルに居合わせた4人は、前日夜に11区の集中隔離施設に移り、隔離措置を受けている。ほかの宿泊客ら40人以上も同ホテルで隔離措置を受けることになっている。
さらに、感染疑い者が出たホーチミン市ビンタン区のシティ・インターナショナル病院(City International Hospital)は、同市保健局の指示のもと、29日から患者の新規受け入れを一時停止している。前日夜から既に出入口を封鎖し、出入りする人々を制限している。