韓国系企業オフィスのバラバラ殺人事件、死因と経緯判明 ホーチミン

2020/12/03 06:19 JST配信

 ホーチミン市7区タンフン街区にある韓国系企業「クリエイタ・ベトナム(Creata Vietnam)」のオフィス内で11月下旬に起きたバラバラ殺人事件で、容疑者の韓国人社長が被害者である友人の韓国人男性に多額の借金をしたものの返済をしなかったため、2人の間にトラブルがあったと報じられていたが、実際はその逆で、被害者が容疑者に借金をしていたことが分かった。

(C) vnexpress
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 強盗殺人容疑で逮捕され捜査を受けているチョン・インチョル容疑者(男・35歳)は、事件現場となったタウンハウスを2018年1月から借り、同社の本社として使用していた。ベトナム人と韓国人の従業員合わせて10人以上を抱え、韓国産品向けのマーケティングソリューションを提供していた。

 容疑者は2019年3月、被害者のハン・トンドクさん(男性・33歳)と7区のレストランで知り合い、友人になった。2人はそれぞれ18億VND(約820万円)を出し合い、南部メコンデルタ地方アンザン省の工業団地での事業に投資したが、事業は順調に行かなかった。

 ハンさんはクリエイタ・ベトナムのオフィスを頻繁に訪れ、スタッフたちとも親しい関係だった。ハンさんは11月14日、容疑者から27億VND(約1230万円)を借り、2日後に利子付きで35億VND(約1600万円)を返済することを約束した。容疑者は、自分と会社のお金と、義理の弟(妻の弟)から借りたお金をハンさんに渡した。

 しかし、11月17日になってもハンさんが借金を返済しなかったため、トラブルに発展。容疑者は借金を返済させるためにハンさんを拉致して脅迫しようと企み、スーパーでペンチや鋸、ゴム手袋、ビニール袋、睡眠薬を購入した。

 容疑者は11月26日、ハンさんをオフィスに誘い、睡眠薬を混入させたビールを飲ませ、ハンさんが声を出さないよう口の中にゴム手袋を詰めた。しばらくしてハンさんが既に窒息死していることに気付いたが、怒りが収まらなかった容疑者はさらに鋸で頭部を殴り、ペンチや鋸で遺体を11の部位に切断し、黒いビニール袋に詰めて屋上に隠した。

 容疑者は、翌27日午前は通常通りに出勤し、その間に遺体の入った黒いビニール袋をスーツケースに入れて外に遺棄しようとした。しかし、午後になって何らかの理由で韓国人スタッフに自分がハンさんを殺害したことを告げ、車に乗って逃走した。スタッフは在ホーチミン韓国総領事館に通報すると共に、当局に事件を届け出た。

 ハンさんの遺体はオフィスの1階と3階でバラバラにされた状態で発見された。容疑者は11月28日午後1時50分ごろ、知人が住む2区のマンション「マステリ・タオディエン(Masteri Thao Dien)」に身を隠しているところを発見・逮捕された。

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