ホーチミン市2区のカットライ港で10月下旬以降、海外から輸入された大量の使用済み医療用手袋が発見されている。同市環境警察部(PC05)は事件性があるとみて捜査に乗り出した。
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使用済み医療用手袋は、中国とマレーシアの2か国からカットライ港に到着したコンテナ4本に詰められていた。重さは計10tを超える。
コンテナ4本のうち3本は7区のスーパー抗菌マスク医療物資製造株式会社(Cong Ty Co Phan San Xuat Vat Tu Y Te Super Antibacterial Mask)が、1本はビンタイン区のサイゴントレーディンググループ医療設備輸出入製造有限会社(Cong Ty TNHH San Xuat Va Xuat Nhap Khau Thiet Bi Y Te Sai Gon Trading Group)が輸入したもの。
同市税関機関は、通関待ちの状態だった問題のコンテナに不審な形跡があったことから、コンテナの検査を実施。書類では「新品のキッチン用手袋」や「新品のネイル用手袋」と申告されていたが、実際には使用済みの医療用手袋だったことが確認された。手袋は汚れており、異臭を放っていた。
現行規定では医療用手袋の輸入は一切禁止されている。
スーパー抗菌マスク医療物資製造の責任者は、「マレーシアの取引先との間で高品質な手袋150tの購買契約を結んでいるが、ベトナムに到着した手袋12tは品質を満たしていなかったため、受け取りを拒否し、取引先に手付金の払い戻しを求めている」とコメントした。
一方のサイゴントレーディンググループ医療設備輸出入製造はペーパーカンパニーで、ビンタイン区の住所も正しいものではないことが分かった。