禅僧ティク・ナット・ハンが死去、95歳

2022/01/24 16:30 JST配信

 ベトナム出身の禅僧で平和や人権運動家として広く知られるティク・ナット・ハン(ティック・ニャット・ハイン/Thich Nhat Hanh/釈一行)氏が22日午前0時、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市トゥイスアン街区(phuong Thuy Xuan)にあるトゥーヒエウ(Tu Hieu)寺で死去した。95歳だった。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 ハン氏は1926年にフエで生まれた。1942年にトゥーヒエウ寺で出家し禅僧となり、ベトナム戦争中には仏教指導者として人々の救済にあたった。後に米国やフランスへ渡り、平和活動や瞑想指導に従事し、1967年にはノーベル平和賞の候補に挙げられた。

 同氏は2005年、40年ぶりにベトナムに帰国し、国内での説法を再開した。2014年の脳出血の後遺症で言葉を発することはできなかったものの、健康状態は良好で専属スタッフが身の回りの介助をし、2020年からは国内に留まりフエ市で静養していた。

 23日午前8時に納棺式が行われ、葬儀は7日間続く。29日午前7時に出棺、その後は火葬式が行われる。仏舎利塔は建てず、仏舎利はトゥーヒエウ寺と、同氏が立ち上げた世界各国の瞑想コミュニティ「ランマイ(Lang Mai)」の施設に安置される。

[Zing 07:48 22/01/2022 / Tuoi Tre 10:18 22/01/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム出身の禅僧で平和や人権運動家として広く知られるティク・ナット・ハン(ティック・ニャット・...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る