ホーチミン:デング熱の重症患者、前年同期比7倍に

2022/06/03 15:06 JST配信

 ホーチミン市保健局のタン・チー・トゥオン局長はこのほど、同市での新型コロナウイルスの感染は収まりつつあるが、その一方でデング熱患者が急増していると明らかにした。デング熱の重症患者数は前年の7倍に上り、今年は4~5年に1回の流行年になる恐れがあるとしている。

(C) vietnamplus
(C) vietnamplus

 市は各区・郡に対し、デング熱の感染防止策を強化するよう指示した。特に感染の媒介となる蚊の幼虫であるボウフラの発生を防ぐよう求めている。同市人民委員会のズオン・アン・ドゥック副主席は最近実施した学校での検査で、生徒が食べた朝食の袋が校庭に捨てられたままになっていたとし、学校構内の環境衛生が守られておらず、ボウフラの発生源になる可能性があると指摘した。

 同市人民委員会によると、今年1~5月期のデング熱患者は前年同期比+44%増の1万人近くに上り、うち7人が死亡した。患者数は4月初旬から増え始め、5月に入って急増した。急増した地区は◇ホックモン郡、◇クチ郡、◇ビンチャイン郡、◇ビンタン区、◇12区、◇タンフー区など。

 保健局は、南部が雨期に入りデング熱が今後も流行する可能性が高いとみて、防止策検査チームを組織して各区・郡の支援に乗り出している。

[Vietnamplus 13:44 02/06/2022, 19:10 30/05/2022,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省によると、2022年年初から現在までに全国で24万7202人がデング熱に感染し、このうち100人が死亡...
 南中部沿岸地方ダナン市保健局傘下の疾病管制センター(CDCダナン)は7日、2022年1~6月期における市内の...
 ホーチミン市および南部の各省ではこの数週間、デング熱患者が増加傾向にあり、死亡例も確認されている...
 東南部地方ビンズオン省保健当局とホーチミン市パスツール研究所は24日、同省トゥーザウモット市南部に...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る