新型コロナを背景とする汚職事件、検査キットで107人・特別便運航で54人起訴

2023/05/30 05:59 JST配信

 国会は29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に向けた各種リソースの運用に関する報告を審査した。

(C)CAND
(C)CAND

 報告によると、ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達に関する汚職事件では、同社が検査キットを不正流通・販売し、2兆1610億VND(約129億円)の売上高を不正に獲得していた。

 これに関連し、全国で30件の刑事事件が立件され、合わせて107人の容疑者が捜査を受けている。このうち、公安省傘下の捜査警察機関が1件(容疑者31人)、国防省犯罪捜査機関が1件(容疑者5人)、25省・市の警察が28件(容疑者71人)を捜査している。なお、捜査機関はさらに捜査範囲を拡大している。

 一方、新型コロナを背景に運航された帰国者など向けの特別便認可を巡る汚職事件では、合わせて54人の容疑者が捜査を受けている。最高人民検察院はこのほど、起訴状を裁判所に送致した。

 同事件を巡っては容疑者54人が、5つの罪に問われて裁判にかけられる。罪名は、◇贈賄、◇収賄、◇贈収賄仲介、◇公務執行上の役職・権限乱用、◇詐欺・資産横領。容疑者らは合わせて1640億VND(約9億8000万円)の賄賂を受け取っていた。

 中でも、ファム・チュン・キエン容疑者(元保健次官付き書記官)は253回にわたって、計426億VND(約2億5400万円)を受け取り、収賄額が最も大きかった。

[Cong An Nhan Dan 12:26 29/05/2023 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corpora...
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者など向けの特別便の認可を巡る汚職事件の...
 ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corpora...
 ベトナム最高人民検察院はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者など...
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者など向けの特別便の認可を巡る汚職事件で...

新着ニュース一覧

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2024年11月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50...
 国会は30日、南北高速鉄道プロジェクトの実施を承認する決議を採択した。国会は、関連機関が約18年にわ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 世界最大級の卸市場「義烏マーケット」を運営する中国・義烏セレクション(Yiwu Selection)がベトナム市...
前編はこちら   次の試練は使徒たちの像だった。本によれば像の高さは2m程度ということだったが、...
 ホーチミン市計画建築局によると、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)のベンタ...
 国会は11月30日、南中部沿岸地方ニントゥアン省での原子力発電所建設案件の投資方針を継続実施すること...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 南中部沿岸地方ダナン市のダナン国際空港は2025年1月1日から、第1旅客ターミナル(T1)で保安検査場の優...
 1日に開かれた東北部地方ランソン省共産党委員会の会合で、同省共産党委員会のホアン・バン・ギエム筆...
 10月21日に開幕した第15期(2021年~2026年任期)国会の第8回会議が11月30日に開幕した。今国会では、以...
 国会は30日、東南部地方ドンナイ省で展開されているロンタイン国際空港投資計画の調整案を承認した。調...
 国会は30日、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市を中央直轄市とする決議案を賛成多数で可決した。...
 国会は30日、電子タバコや加熱式タバコ、依存性のある物質やガスの生産、売買、輸入、保管、輸送、使用...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、2024年11月1日に日本就航30周年
トップページに戻る