- 教習所のシミュレーション試験が不評
- 不合格者が12万人近くに上る
- 試験の難しさに教習所の教官が改善提案
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運転免許試験の一部として2022年に導入されたコンピューター画面上のシミュレーションによる試験の評判がすこぶる悪い。受験生からは大学の入学試験より難しいという声が上がっている。
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ホーチミン市の自動車教習所では2023年、登録する人の数が急速に増加したため、各運転免許試験センターは試験の回数を増やして対応した。ただ不合格者が多く、1~11月期に受験した39万5000人近くのうち、不合格者が12万人近くに上った。不合格者の多くは、シミュレーション試験に対する不満を口にした。
シミュレーション試験では全部で120問が用意され、受験生には10問が連続で出題される。1問に付き5点で、合格点は50点満点で35点。受験生によると、試験中に画面がフリーズしたり、わずかでもボタンを押すタイミングがずれると減点されたりするという。
ホーチミン市直轄トゥードゥック市にある自動車教習所の教官は、シミュレーション試験が難しいことを認め、教習でシミュレーションを使用しても試験には使わないことや、試験に使う場合でも減点方式ではなく加点方式に変更することを提案している。