- サムスンE&Aの下水処理事業参画を歓迎
- ホーチミン市の廃水処理能力64.4万m3/日
- 需要の40%にしか対応できず
ホーチミン市資源環境局は、エンジニアリング・調達・建設・プロジェクト管理(EPC&PM)を手掛ける韓国のサムスンE&A(Samsung E&A、旧社名:サムスンエンジニアリング)との間で、廃水処理分野における協力に関する覚書(MOU)を締結した。
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ホーチミン市人民委員会のボー・バン・ホアン副主席率いる同市代表団が、11日から19日にかけて韓国と日本の2か国を訪問し、協力促進に努めている。同覚書は今回の訪韓の枠組みの中で締結されたもの。
サムスンE&Aはホーチミン市当局とのワーキングセッションで、好気性粒状汚泥技術を用いた下水処理プロセスを紹介し、同市の下水処理プロジェクトに関心を示した。ホアン副主席は同社に対し、同市の下水処理事業への参画を歓迎するとした。
同市には現在、廃水処理場3か所(◇ビンフン、◇ビンフンホア、◇タムルオン・ベンカット第1期)と、廃水処理ステーション4か所がある。1日あたりの廃水処理能力は計64万4000m3程度で、需要の40%にしか対応できていないのが現状だ。
なお、ホーチミン市当局は2030年までに、市内の廃水処理場の数を11か所に増やすことを目標に掲げている。公的予算が限られているため、企業に投資を呼びかけて、官民パートナーシップ(PPP)方式による投資を推進している。