ホーチミン邦人刺殺事件、犯行動機は日本人上司への恨みか 被害者とは面識なし

2024/06/09 15:45 JST配信
  • 日本人の元上司への積年の恨みが動機か
  • 被害者と面識なし、似ていたから刺した
  • 供述に矛盾多く、警察は取り調べ継続

 ホーチミン市1区ベンゲー街区タイバンルン(Thai Van Lung)通りで4日午前10時45分頃に発生した日本人男性刺殺事件について、地元警察は容疑者の男が犯行に至った動機などの自供を始めたことを明らかにした。事件現場は多くの日本食レストランなどが立ち並ぶ、日本人街として知られている。

(C)CAND
(C)CAND

 同市7区在住のフン・ミン・チュン容疑者(28歳)の供述によると、被害者男性との直接の面識はないとのこと。しかし、以前に日本人上司の下で働いた経験があり、度重なる叱責を受けたため退職。以降、外国人に恨みを持つようになり、凶器を購入して外国人への復讐の機会を待った。4日昼頃、凶器の刃物を隠し持ってタイバンルン通りを歩いていたところ、かつての上司と同じ日本人の男性2人を見かけたため、近づいていき、男性たちとの間で口論となった。

 元上司への憎しみで我を失った容疑者は、刃物を取り出すと日本人男性1人の胸に突き立てて、カオバークアット(Cao Ba Quat)通り方面へと逃走。刺された男性は近くの病院に緊急搬送されたが、重傷のため死亡した。通報を受けて駆け付けた警察が直ちに捜査を開始し、同日中に容疑者の身元を特定して逮捕した。外電によると、死亡したのは30代の日本人男性とされている。

 警察によると、容疑者が語ったものは初期の供述に過ぎず、矛盾点も多いことから、正確な動機の究明について引き続き取り調べを進めていく方針。

[Cong An Nhan Dan 12:01 08/06/2024 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市警察は6日午後に開いた定例記者会見で、4日に同市1区ベンゲー街区タイバンルン(Thai Van L...
 4日昼ごろ、ホーチミン市中心部の日本人街として知られる1区ベンゲー街区タイバンルン(Thai Van Lung)...

新着ニュース一覧

 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームにな...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニュ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
トップページに戻る