高齢者と家族の36%が「介護サービスに費用を支払う用意あり」

2024/08/28 15:27 JST配信
  • 1人暮らし高齢者や高齢者夫婦の割合上昇
  • 老人ホームに対する見方が徐々に変化
  • 大手企業も高齢者介護サービスに投資

 統計総局(GSO)によると、ベトナムの1人暮らしの高齢者の割合は、2009年の9.68%から2019年には13.74%に上昇した。高齢者夫婦だけの世帯の割合も8.69%から14.09%に上昇した。

イメージ画像
イメージ画像

 日常生活に不便を抱える高齢者の数が増え、老人ホームに対する昔ながらの見方が徐々に変化している。統計総局と国連人口基金(UNFPA)の調査結果によれば、高齢者とその家族の36%は、「高齢者介護サービスに費用を支払う用意がある」と回答している。

 こうした変化を反映して、地場の複数の大手不動産会社が高齢者介護サービスへの投資に乗り出している。地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は今年3月、ウェルグループ(奈良県大和郡山市)とベトナムにおける医療介護ヘルスケア事業の協業について覚書(MOU)を締結した。観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sungroup)も、郊外型リゾート都市モデルに沿って、養護老人ホームや専門病院を含む「サンアーバンシティ」案件を展開している。

 現在、全国には約400の老人ホームがあるが、約50%は慈善施設または国が投資した施設だ。老人ホームの需要は増えており、国に投資誘致政策の拡大を求める声が多い。ベトナム不動産仲介協会(VARS)は、老人ホーム開発企業に対する法人税の減免や低金利ローンの提供などを検討するよう国に要請している。

 国連人口基金によると、ベトナムは人口の高齢化が速く進行し、60歳以上の人口は2019年の11.9%から2050年には25%余りへと2倍以上に膨らむと予測されている。

[Bao Giao Thong 13:15 19/08/2024, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ウェルグループ(奈良県大和郡山市)は3月27日、地場系コングロマリット(複合企業)

新着ニュース一覧

 ホーチミン市の路線バスで車掌として働くダン・カム・トゥーさん(女性・30歳)は、クリスマスの雰囲気を...
 南中部地方ラムドン省はこのほど、国内で最も高い灯台として知られる「ケーガー灯台(hai dang Ke Ga)」...
 沖縄戦後80年・ベトナム戦争終結50年祈念の展覧会「ベトナム、記憶の風景」が、11月22日(土)から2026年...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越...
 英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ(Savills)傘下のサヴィルズ・ホテルズ(Savills Hotels)による...
 南中部地方カインホア省人民委員会は、同省(旧ニントゥアン省)で計画されている第1ニントゥアン原子力...
 地場系大手総合メディア会社イエーワングループ[YEG](YeaH1 Group)は、ソ
 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CP(12月15日施行)による...
 タイで開催中の第33回東南アジア競技大会(SEA Games 33)は12月18日に、男子サッカー競技の決勝が行われ...
 英ライフスタイル誌「タトラー(Tatler)」が発表した「2025年の影響力のある人物」に、格安航空会社(LCC...
 テクノロジーソリューション事業などを手掛けるリックソフト株式会社(東京都千代田区)は、エンタープラ...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)によると、2024年12月22日に運行を開始した同市メトロ1...
 ハノイ市人民委員会は、旧市街における初の地下駐車場計画として、ホアンキエム街区のフンフン・バット...
 シンガポールのチャンドラー・ガバナンス研究所(Chandler Institute of Governance=CIG)は、120か国の...
 丸紅株式会社(東京都千代田区)と静岡県浜松市は、浜松市内企業の海外における事業展開を支援することに...
トップページに戻る