56人死亡のアパート火災事件、オーナーが禁固9年半に減刑

2025/06/23 14:40 JST配信
  • 56人死亡、44人負傷の火災事件裁判
  • オーナーが禁固12年から9年半に減刑
  • 地方自治体の元幹部7人も減刑

 ハノイ市タインスアン区クオンディン街区クオンハ(Khuong Ha)通りの路地にあるミニアパートで2023年9月12日夜に発生し、56人が死亡、44人が負傷した火災事件の二審裁判で、同市上級人民裁判所は19日、アパートのオーナーであるギエム・クアン・ミン被告(男・46歳)に対する減刑を認め、禁固9年6か月の判決(一審判決では禁固12年)を下した。同被告は防火・消火規定違反罪に問われていた。

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 一審判決の後、同被告の家族が被害補償として、これまでに計210億VND(約1億1600万円)を支払った。一審判決で命じられた補償額は237億VND(約1億3000万円)で、既にほとんどを支払ったことになる。裁判所はこれを検討の上、被告の減刑を認めた。

 また、二審裁判では、責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪に問われていた地方自治体の元幹部7人にも減刑が言い渡され、うち3人は実刑判決から執行猶予付きの判決に変更された。

 同事件では、ミン被告が無許可で設計変更や違法増築を行い、防火規定における重大な違反があったことで、多くの人命が失われる大惨事を招いた。

 火災が発生したミニアパートは、2015年にタインスアン区人民委員会によって「個人住宅」として建設許可証が交付された。建設許可証によると、この建物の建ぺい率は70%、7階建てで、延べ床面積は1166m2となっていたが、実際に建設された建物は、建ぺい率が100%に達し、さらに7階建てではなく10階建ての長屋式のミニアパートとして使用されていた。

 公安省刑事科学研究所の鑑定結果によると、火元は1階駐車場に駐輪されていたガソリンスクーターだった。出火原因は、スクーターの前部に搭載されていたバッテリーの漏電によるものと結論付けられている。

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