- 大雨や洪水、堤防崩壊などの被害発生
- ハノイ市で堤防に長さ20mの亀裂
- 死者なし、道路や農作物などに被害
台風3号(アジア名:ウィパー、日本では台風6号)の影響により、22日までに北部から北中部にかけての地域で大雨や洪水、堤防崩壊などの被害が発生した。
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22日午後5時までに、計1万2500人が避難した。このうち、東北部地方クアンニン省、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、同ニンビン省の1万1800人が強風による避難、北中部地方タインホア省、同ゲアン省の約730人が浸水や地すべりによる避難となっている。
ゲアン省では79棟の家屋の屋根が吹き飛ばされ、ニンビン省を中心に約10万7000haの稲作地が冠水した。
ハノイ市ダーフック村のフウカウ堤防では、堤防の表面に長さ20mの亀裂が発生しており、地元当局は通行制限のための警備所を設置し、人や車両の通行を禁止した。
北部紅河デルタ地方フンイエン省では、午後5時半ごろにホンブー村で300mにわたり堤防越水が発生し、42世帯が緊急避難した。国防省は兵士と民兵を現場に派遣して対応し、すでに安全を確保している。
タインホア省やニンビン省でも堤防被害が報告され、復旧作業が進められている。
ゲアン省ニョンマイ村では22日昼ごろに鉄砲水が発生し、橋が流され、少なくとも4つの集落が孤立した。同村の中心部もアクセス不能になり、警察署も水没した。国道16号線も複数か所で土砂崩れや冠水が発生した。死者は報告されていないが、資産・道路・農作物などに被害が出ている。