- 8月6日は「サイバーセキュリティデー」
- 指揮・監視・インシデント対応の中枢に
- 脅威の早期認知と迅速な意思決定が可能
公安省は5日、8月6日の「ベトナムサイバーセキュリティデー」に合わせて、「国家サイバーセキュリティ運営システム」を発表した。
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ベトナム人が開発した同システムは、全国規模での指揮・監視・インシデント対応の中枢となることを目指す。
サイバー攻撃が増加し、複数の組織を同時に狙う事例が多発する中、多くの機関が独立して防御していることから、リアルタイムでの情報共有や連携が不足しているのが現状だ。
新たに発表された同システムは、指揮センターとして、公安省の専門対応部隊と重要情報システムの管理機関、省庁、地方自治体、セキュリティ・オペレーション・センター(SOC)を接続する。インシデント対応ツールやサイバー脅威インテリジェンスを統合し、脅威の早期認知と迅速な意思決定を可能にする。
同システムは7月1日から全国34省・市の公安機関で試験運用され、8月6日から全国で本格的に展開される。今後は省庁や重要情報システムへの接続を経て、企業にも拡大し、一体化された「セキュリティネットワーク」を形成する計画だ。
公安省は、将来的には人工知能(AI)を活用した分析・予測機能を備え、脅威への事前対応能力を強化する方針だ。
なお、これに先立つ2024年9月、ファム・ミン・チン首相は決定第1013号/QD-TTgを公布し、毎年8月6日を「ベトナムサイバーセキュリティデー」とすることを定めた。