- キジ目キジ科に分類される鳥類の一種
- 旧規定に基づき有罪判決、判決破棄要請
- 連行される被告を妻子が見送る写真が拡散
キジ目キジ科に分類される鳥類の一種である「ハッカン(学名:Lophura nycthemera)」に関する保護規定違反で、禁固6年の有罪判決を受けたタイ・カック・タイン被告(男・45歳、北中部地方ゲアン省在住)について、北部紅河デルタ地方フンイエン省人民裁判所は、一審判決への抗議を同省検察院に要請した。
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フンイエン省人民裁判所は、同省第5地域人民裁判所が、量刑にあたり農業環境省の通達第27号/2025/TT-BNNMT(7月1日施行)を適用しなかったことは不適切だと判断した。同省人民裁判所は、同通達ではハッカンが絶滅危惧森林動物リストのIB類からIIB類に引き下げられており、旧規定に基づく判決はそぐわないとしている。
フンイエン省検察は同省人民裁判所の要請に応じて判決破棄と再捜査を求める抗議書を提出した。タイン同被告はすでに保釈されたが、居住地から出ることを禁止されている。
同事件では、タイン被告がこれに先立つ8日、ハッカンを違法に飼育・販売したとして、フンイエン省第5地域人民裁判所から禁固6年の有罪判決を言い渡された。
捜査結果によると、被告は2024年に3羽を入手して繁殖させ、産まれた卵13個のうち10個が孵化した。2025年3月にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でハッカンのヒナ10羽を販売し、計500万VND(約2万8000円)を受け取るはずだったが、運搬人がハッカンを客に届けるためにフンイエン省へ向かっていたところ、当局に摘発された。
裁判所で有罪判決を受け、連行される被告を妻子が涙ながらに見送る写真がSNSで拡散され、大きな反響を呼んだ。近隣住民によると、タイン被告は前科もなく、近所でも温厚だと評価されているという。農業を営み、時折結婚式で歌を歌って副収入を得ながら、幼い子供たちと年老いた母親の世話をしている。