- カラオケ店火災の控訴審、被告全員が減刑
- オーナーのスアン被告も2年減刑
- 元消防官のボー被告は裁判後に即時釈放
旧・東南部地方ビンズオン省(現ホーチミン市)のカラオケ店「アンフー(An Phu)」で2022年9月に発生し、死者32人を出した大規模火災事件の控訴審で、最高人民裁判所ホーチミン市控訴審裁判所は8日、カラオケ店のオーナーであるレ・アイン・スアン被告(男・45歳)の減刑を認め、禁固6年の判決(一審判決:禁固8年)を下した。
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控訴審では、2024年10月に旧ビンズオン省人民裁判所から有罪判決を受けた被告6人中5人が控訴し、減刑を求めた。裁判の結果、同5人だけでなく、控訴しなかった残る被告1人も減刑が認められた。
裁判所は、被告らが遺族らに賠償金を積極的に支払ったこと、遺族側が減刑嘆願書を提出したことなどを考慮した上で、情状酌量の余地があるとして二審判決での減刑を決めた。
前述したスアン被告以外に対する二審判決は以下の通り。
◇旧ビンズオン省警察傘下の消防救難警察部の元警察官ファム・ティ・ホン被告(女):禁固6年(一審判決:禁固7年半)
◇消防救難警察部の元消防官ファム・クオック・フン被告(男):禁固6年(同:禁固7年)
◇消防救難警察部の元消防官ブー・チュオン・ソン被告(男):執行猶予付き禁固3年(同:禁固5年半)
◇防火システム設計施工会社のタイビンアイン社(Thai Binh Anh)社長のグエン・タイン・ルアン被告(男):執行猶予付き禁固3年(同:禁固5年)
◇同省トゥアンアン市消防警察の元消防官グエン・バン・ボー被告(男):禁固2年11か月と1日(同:禁固4年)
ボー被告は責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪に問われ、残る被告らは消防規則違反罪に問われていた。控訴しなかったが、今回の裁判で減刑が認められたボー被告は拘留期間が刑期と等しかったため、裁判所で即時釈放された。