フォンニャ・ケバン国立公園で希少な寄生植物を発見

2026/03/11 02:48 ICT配信

 北中部地方クアンチ省のフォンニャ・ケバン国立公園でこのほど、厳正保護区内において希少な寄生植物である「サプリアヒマラヤナグリフ(学名:Sapria himalayana Griff)」の存在が確認された。今回の発見は、世界自然遺産である同国立公園の生物多様性に関する科学的なデータを補完するものとして注目されている。

イメージ写真
イメージ写真

 同国立公園管理委員会が10日に明らかにしたところによると、サプリアヒマラヤナグリフが発見されたのは、コンロアン森林保護ステーションが管理する厳正保護区の第649小区だという。

 サプリアヒマラヤナグリフはラフレシア科の完全寄生植物で、巨大な花や特殊な形態を持ち、宿主植物に強く依存して生息することで知られている。現場での調査によると、今回発見された個体はブドウ科の木本性つる植物の根に特異的に寄生していた。

 花は植物体の中で地上に現れる唯一の器官であり、生殖の役割を担っている。コンロアン地区で発見された標本は花の直径が約15~20cmで、深紅色の花被の表面には淡黄色の斑(はん)点がある。受粉のためにハエなどの双翅目の昆虫を引き寄せるべく、腐肉のような特有の臭いを放つのが特徴だ。

 サプリアヒマラヤナグリフは分布域が狭く、宿主に完全に依存していることから、ベトナムのレッドデータブックおよび国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。

 フォンニャ・ケバン国立公園における同種の発見は、地域の植物相のデータを充実させるだけでなく、石灰岩山地の森林生態系の完全性と、同国立公園の生物多様性の価値を改めて証明するものと評価されている。


© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 北中部地方クアンチ省人民委員会はこのほど、関連機関に対し、同地方フエ市とクアンチ省のフォンニャ・...

新着ニュース一覧

 韓国LSグループ(LS Group)傘下で、ベトナムを中心に事業を展開するLSエコエナジー(LS Eco Energy、旧LS...
 ホーチミン市タンソンホア街区(旧ホーチミン市タンビン区)当局は10月27日、タンソンニャット国際空港の...
 ベトナムで第2世代の日本脳炎ワクチンが開発された。保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社(ババイオテ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナムに帰国してから1年間にわたり職業訓練や求職活動に奔走した末、ラムさん(男性)は2025年末に再...
 ベトナムで大ヒットを記録したホラー映画「ラウ・チュー・ホア:あの屋敷には、何かいる。(原題:LN...
 配車アプリ大手のシンガポール系グラブ(Grab)は10月22日より、ベトナム全土で展開するバイクタクシー「...
 「ミス・ユニバース・ベトナム2026(Miss Universe Vietnam 2026)」の主催者は10月25日、ソーシャル・ネ...
 ベトナム国家大学ハノイ校(VNU-HN)はこのほど、ハノイ市ホアラック村(xã Hòa Lạc、旧...
 ホーチミン市のカットライ(Cát Lái)フェリーおよびビンカイン(Bình Khánh)フェリ...
 総合商社の鈴与商事株式会社(静岡県静岡市)は、ベトナム現地法人「鈴与トレーディング・ベトナム(SUZUY...
 鴻池運輸株式会社(大阪府大阪市)のグループ会社であるアンファAG(Anpha-AG、南部地方タイニン省)は、北...
 不動産市場では2026年7~9月、買い控えが広がる中、不動産価格が広範に下落した。建設省によると、同期...
 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)のグエンフエ(Nguyễn Huệ)通りの歩行者天国で10月26日(月...
 愛知県・名古屋市で開催された「第5回アジアパラ競技大会(Asian Para Games 2026)」が10月24日に閉幕し...
 韓国の化学素材大手であるコーロンインダストリー(Kolon Industries)はこのほど、ホーチミン市でエアバ...
トップページに戻る