ベトテルとクアルコム、ベトナム初のAIスマホ製造で提携

2026/03/10 15:54 JST配信

 スペインのバルセロナで開催されたモバイル業界最大級の見本市「MWCバルセロナ2026(MWC Barcelona 2026)」で、国防省傘下ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)と米クアルコム(Qualcomm)が、人工知能(AI)を統合したスマートフォンの共同開発を発表した。同製品は、初の国産AIスマートフォンとなる見通し。両社は第6世代移動通信システム(6G)機器や、その他のスマートデバイスの製造でも協力する計画だ。

イメージ写真
イメージ写真

ベトテル初の自社製スマホ、独自AI技術を搭載

 ベトテルにとって初の自社製造となるスマートフォンには、デジタルアシスタントとして機能する独自の「AIエージェント」技術が搭載される。同社はクアルコムの設計ライセンスを利用して、第5世代移動通信システム(5G)ネットワーク対応デバイスを製造し、将来的には6Gにも進出していく予定だ。

 ベトナムは現在、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の主要な製造拠点であり、今後は米グーグル(Google)の「ピクセル(Pixel)」ハイエンドモデルなどの製造も予定されているが、ベトテルにとってスマートフォンの自社製造は全く新しい分野となる。

クアルコムとの提携拡大、AI統合と6G開発のロードマップ

 クアルコムとベトテルの6G開発計画には、すべてのネットワーク機器やクラウドインフラへのAIの統合が含まれる。3年間のロードマップによると、ネットワーク機器、ソフトウェア、スマートデバイスを市場に投入することを目指している。

 クアルコムはベトナムでの事業を積極的に拡大しており、昨年はハノイ市に東南アジア初となるAI研究センターを開設した。さらに今年1月には、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)と提携し、工場向けヒューマノイドロボットを発表したほか、VICの生成人工知能(Generative AI)分野の子会社を買収している。

 ベトテルのタオ・ドゥック・タン会長 兼 社長は、クアルコムが主導して2029年の商用化を目指す6G技術開発のグローバル連合への参加について、コア技術の習得に対する同社の強いコミットメントを示すものだと強調した。

 ベトテルは同連合への参加に加え、子会社であるベトテルハイテク産業総公社(Viettel High Technology Industries=VHT)を通じて、米インテル(Intel)や同アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)と提携、さらに同じく子会社であるベトテルネットワーク総公社(Viettel Networks)を通じて、スウェーデンの通信機器メーカーであるエリクソン(Ericsson)と提携し、AIを活用した次世代ネットワークの構築を加速させている。

 また、ベトナムからは、国内IT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)や地場総合インターネットメディア運営大手VNGコーポレーション[VNZ](VNG Corporation)も同6G連合に参加しており、世界的な大手ハイテク企業との連携を深めている。


[Doanh Nghiep & Kinh Doanh 07:58 09/03/2026]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 スペインのバルセロナで開催されたモバイル業界最大級の見本市「MWCバルセロナ2026(MWC Barcelona 2026...
 米クアルコム(Qualcomm)が主導する第6世代移動通信システム(6G)技術開発に向けたグローバル戦略連合に...

新着ニュース一覧

 財政省傘下海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2026年1~2月期のFDI...
 スペインのバルセロナで開催されたモバイル業界最大級の見本市「MWCバルセロナ2026(MWC Barcelona 2026...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年2月の外国人訪問者数(推定値)は222万8372人で、前月比▲9....
 南中部沿岸地方ダナン市(旧クアンナム省)ホイアン街区のホアイ川で船頭として生計を立てていたブイ・テ...
  財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年2月の小売売上高(推定値)は前年同月比+8.5%増の約613兆...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年2月の鉱工業生産指数(IIP)の伸び率は前月比で▲18.4%減、...
 韓国の化学大手であるポスコフューチャーM(POSCO FUTURE M)は5日、東北部地方タイグエン省に人造黒鉛負...
 保健省傘下の中央熱帯病病院と韓国のバイオ企業である現代バイオサイエンス(Hyundai Bioscience)は5日...
 米クラウドコンピューティング大手アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)によると、ベトナム企業における人...
 中東の紛争がベトナムの航空業界に深刻な影響を与えており、建設省傘下ベトナム航空局(CAAV)は各社が直...
 ホンダベトナム(Honda Vietnam)はこのほど、ベトナムでの操業30周年を記念し、米国のエンターテインメ...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2026年2月に全国で新規設立された企業は前月比▲53.2...
 繊維専門商社の田村駒株式会社(大阪府大阪市)のグループ会社でプラスチック成形を手掛ける山城工業株式...
 機械事業や化学品事業を手掛ける巴工業株式会社(東京都品川区)は6日、ベトナムの連結子会社であるトモ...
トップページに戻る