米クアルコム、ベトナムで6GやAIスマホなどへの投資拡大

2026/04/13 14:09 JST配信

 米クアルコム(Qualcomm)の子会社クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies)は9日、ホーチミン市で、第6世代移動通信システム(6G)インフラ、データセンター、自動車技術、人工知能(AI)搭載スマートフォン、スマートデバイス、ロボット技術など、ベトナムにおける複数の戦略的分野への投資を拡大すると発表した。

(C) Bao Dau Tu
(C) Bao Dau Tu

AI・データセンター分野への投資拡大

 データセンター分野において、クアルコムはベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)、携帯通信大手のベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)、地場総合インターネットメディア運営大手VNGコーポレーション[VNZ](VNG Corporation)、およびベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)といった大手パートナーと協力し、AI推論プラットフォームの展開を推進している。

 また、電子政府や企業向けの「AI200」プラットフォームを商用化する最初の市場の一つとしてベトナムを位置づけている。

自動車技術分野での協力拡大

 自動車分野では、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)との協力を拡大し、スマート接続システムや高度運転支援システムなどを構築する。さらに、FPTをクアルコムの公認デザインセンターに選定した。

AIスマートフォンとスマートデバイス分野の展開

 AIスマートフォン分野では、クアルコムとベトテルが、クアルコムの高性能スナップドラゴン(Snapdragon)チップとAIエージェント、ベトテルのベトナム語大規模言語モデル(LLM)を統合したベトナム初のAIスマートフォンの開発に向けて覚書を締結した。同製品は2027年の商用化を予定している。

 スマートデバイス分野では、VNPTとクアルコムが共同で設立した「VNPTクアルコム・エクセレンスセンター(VNPT - Qualcomm Excellence Center=VQEC)」を通じて、顧客構内設備(CPE)、AIボックス(AI Box)、AIパソコン、AIカメラなどの「Make in Vietnam」製品を国内外の市場向けに開発している。

次世代通信とロボット分野への展開

 通信インフラ分野では、ベトテルと協力して第5世代移動通信システム(5G)オープンRAN機器や次世代6Gネットワーク機器を開発する。クアルコムは2028年に6Gの試験を行い、2029年からの商用化を計画している。

 ロボット技術の分野では、VIC傘下のビンモーション(VinMotion)によるヒューマノイドロボットプラットフォームの商用化を支援し、2026年中にVICのエコシステムに導入、2028年にはグローバル展開を目指す。さらに、ベトテル、VIC傘下のビンロボティクス(VinRobotics)や同傘下のビンダイナミクス(VinDynamics)ともロボット技術分野での協力を進めている。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 スペインのバルセロナで開催されたモバイル業界最大級の見本市「MWCバルセロナ2026(MWC Barcelona 2026...
 スペインのバルセロナで開催されたモバイル業界最大級の見本市「MWCバルセロナ2026(MWC Barcelona 2026...
 米クアルコム(Qualcomm)が主導する第6世代移動通信システム(6G)技術開発に向けたグローバル戦略連合に...
 ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)と米国の半導体大手クア...
 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は10日、ハノイ市で人工知能(AI)研究開発(R&D)センターの開設を...
 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は16日、ハノイ市で行われたグエン・チー・ズン副首相との会談で...

新着ニュース一覧

 アジア開発銀行(ADB)が10日に発表したアジア経済見通しに関する最新レポートによると、2026年のベトナ...
 米クアルコム(Qualcomm)の子会社クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies)は9日、ホーチミン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 日本の法務省入国管理局が発表した2025年における出入国管理及び難民認定法(入管法)違反事件に関する統...
 南中部地方ラムドン省第2ダムロン村第179小地区の学校にある職員宿舎の狭い台所で、教師のホアン・バン...
 法務省出入国在留管理庁の発表によると、2025年における出入国管理及び難民認定法(入管法)に基づく在留...
 2026年1~3月期の域内総生産(GRDP)成長率は、ホーチミン市が前年同期比+8.27%増と過去10年で最高の伸...
 世界銀行(WB)は、東アジア・太平洋地域(EAP)に関する最新の経済見通しの中で、ベトナムの2026年の国内...
 南中部地方ダナン市のダナン国際空港では、10日より、国内線の搭乗手続きにおいて電子身分証明アプリ「...
 公安省傘下交通警察局は、2026年1~3月期における全国の交通違反件数および交通事故件数が最も多かった...
 エチオピア航空(Ethiopian Airlines)は3月30日、ハノイ市とタイの首都バンコクを結ぶ新路線を就航した...
 株式会社SBS情報システム(静岡県静岡市)と株式会社静岡新聞社(静岡県静岡市)は4月1日、ハノイ市にソフ...
 衛星データ解析システム開発や衛星データ解析業務などを手掛ける株式会社スペースシフト(東京都千代田...
 日本市場向けにシステム開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)支援事業を展開する地場NALベトナ...
 内務省は、今年のフン王の命日(旧暦3月10日、新暦4月26日)と4月30日の南部解放記念日、5月1日のメーデ...
トップページに戻る