- AIのR&Dセンター開設発表式典開催
- インドとアイルランドに続く世界3か所目
- ベトナムのAI産業の発展にも直接的に寄与

米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は10日、ハノイ市で人工知能(AI)研究開発(R&D)センターの開設を発表する式典を開催した。
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同センターは、インドとアイルランドに続き、クアルコムにとって世界で3か所目の主要なR&D拠点となる。
レ・スアン・ディン科学技術次官は式典で、同センターの設立について「ベトナムと米国の技術協力の新たな進展と、両国間の包括的・戦略的パートナーシップの深化を示すものだ」と述べた。
同センターは、基礎研究からAIプラットフォーム構築、人材育成、学術的連携の推進まで、幅広く技術革新に取り組むとともに、同社のグローバル製品のロードマップやベトナムのAI産業の発展にも直接的に寄与する。
同社のベトナムにおける活動は、AIや半導体、デジタル変革に関する国家戦略とも整合し、技術移転やエコシステム開発、内製能力の向上を推進する。
クアルコムは現在、ハノイ市とホーチミン市に拠点を持ち、2020年には東南アジア初となるR&Dセンターをハノイ市に開設した。また、ベトナムのスタートアップ企業を対象とした支援プログラム「クアルコム・ベトナム・イノベーション・チャレンジ(Qualcomm Vietnam Innovation Challenge=QVIC)」を毎年主催し、資金・技術・知的財産面で支援している。