ハノイ市警察は10日、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「グリーンSM(Green SM)」を展開するグリーンSM(Green SM)の車両監視システムをハッキングする機器を製造・販売したとして、ホアン・リエン・ソン容疑者(男・40歳)ら12人を立件したと発表した。
![]() ハノイ市警察 |
タクシーの監視システムを妨害
警察の調べによると、ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ国家大学=VNU-HN)で情報技術(IT)を学んだ経歴を持つソン容疑者は、一部のEVタクシーに搭載されている赤外線センサーに干渉する機器の製造を思いついた。運転手はこの機器を使用することで、システムに乗客がいないと誤認識させ、乗客から受け取った運賃を会社に納付せず横領することが可能になる。
ソン容疑者はインターネットで部品を調達し、1台あたり約7万5000VND(約460円)のコストで機器を製造し、運転手らに30万~50万VND(約1800~3000円)で販売していた。さらに、約3万VND(約180円)で購入した有線の赤外線発信器を25万~30万VND(約1500~1800円)で転売することもあった。
同容疑者は2025年8月から2026年4月にかけて、ハノイ市やホーチミン市などの運転手らに約600台を販売し、約2億VND(約122万円)の不正利益を得ていたとされる。
多数の部品と現金を住居から押収
警察がソン容疑者の住居を緊急で家宅捜索したところ、違法な電子機器製造に使用された多数の機械や部品のほか、現金1億5800万VND(約96万円)が押収された。
同市警察は、これはハイテクを利用して企業の管理・運営や治安に影響を与える新たな手口だと指摘している。
なお、東北部地方タイグエン省警察は5月中旬に、グリーンSMのタクシー運転手3人と、車両のセンサーを無効化する電波妨害機器を販売していた男(26歳)の計4人を逮捕している。この男は2025年5月から2026年4月にかけて、運転手らに機器を1台50万~90万VND(約3000~5500円)で販売していた。




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