東北部地方トゥエンクアン省警察は5日夜、2026年の高校卒業試験において数学の得点分布に異常が見つかった事件に関連し、同省トゥエンクアン英才高校の数学教師であるグエン・ハー・ズイ容疑者(男・28歳)を緊急逮捕した。
![]() (C) トゥエンクアン省警察 |
異常な得点分布が判明
教育訓練省が公表した今年の高校卒業試験の結果によると、同省では数学で10点満点を獲得した受験生が154人に上った。このうち147人が、受験番号が連続する特定のグループに集中していたことが判明した。
同校の試験会場で受験した328人(ほとんどは同校の生徒)のうち、299人が9点以上の高得点を記録し、平均点は9.55点に達した。さらに、7人が連続して10点満点を獲得するケースも確認されるなど、極めて不自然な得点分布となっていた。
優秀な若手教師として知られていた容疑者
今回逮捕されたズイ容疑者は、自身も同校の出身だ。ハノイ師範大学(HNUE)を優秀な成績で卒業した後、2020年に母校に赴任し、数学専門クラスを受け持つとともに、成績優秀者の育成にも携わってきた。
人工知能(AI)を教育現場に積極的に導入し、省レベルの優秀教師として表彰されるなど、地元では教育革新のモデルとして評価されていた。
当局による徹底調査が進行中
試験結果の異常がメディアで報じられたことを受け、同省人民委員会の指導のもと、同省教育訓練局や警察などが合同で、試験の全過程を検証している。
教育訓練局は、満点だった全答案を抽出して異常の有無を調べるとともに、生徒の成績表との照合を実施し、事態の解明を急いでいる。
合併前の旧ハザン省でも大規模な不正が発覚
2018年の高校卒業試験においても、大規模な点数操作事件が発生している。当時、旧ハザン省(2025年7月にトゥエンクアン省へ吸収合併)をはじめ、旧ホアビン省やソンラ省の北部3省で複数の不正が発覚した。
旧ハザン省では、受験生数百人分の答案で得点の改ざんが確認され、2019年に同省教育訓練局の元幹部らに最長で禁固8年の有罪判決が下された。不正に得点を引き上げられた受験生の多くは党機関や公安機関、教育機関の幹部の子どもらで、当時の同省共産党委員会書記チエウ・タイ・ビン氏の娘も含まれていた。




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