ハノイ市の観光名所となっている「線路沿いカフェ街」で、目の前を通過する列車の動画を撮影していた観光客の女性が手に持っていたスマートフォンに列車が接触する事故が発生した。
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女性に怪我はなかったが、事故の瞬間を捉えた動画がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で拡散され、観光客による危険な撮影行為や安全確保をめぐる懸念が改めて強まっている。
事故が起きたのは、ハノイ市バンミエウ・クオックトゥーザム街区(旧ドンダー区)の線路沿い。中国人観光客4人のグループが列車を撮影していたところ、女性1人が線路に極めて近い場所に座り、スマートフォンを持った手を線路側に伸ばしたため、列車が接触して端末が弾き飛ばされた。目撃者によると、女性は衝撃で座っていた場所から転げ落ちたが、幸い怪我はなかったという。その後、女性は現場を立ち去った。
動画の拡散を受け、地元当局やハノイ市警察の第4交通警察隊が事故の調査に乗り出した。同エリアでは警告看板や柵が設置されているにもかかわらず、外国人観光客らが線路脇や線路内で写真や動画撮影を行ったり、線路上に硬貨を置いて列車に潰させたりするなどの危険行為が依然として見られる。
当局は、市民や観光客に対し、線路付近に集まって写真や動画を撮影したり、飲食したりしないよう呼びかけている。また、安全確保に向け、鉄道の安全区域内で営業する店舗や、線路脇にテーブルや椅子を並べるなどの違反行為について取り締まりを強化する方針だ。
同市の「線路沿いカフェ街」は、カムティエン(Kham Thien)通りやレズアン(Le Duan)通り、フンフン(Phung Hung)通り、チャンフー(Tran Phu)通りなどの線路脇に喫茶店が並び、コーヒーを飲みながら間近で列車が走る光景を眺めることができるスポットとして、国内外の観光客の間で長年人気を集めている。
一方で、多くの喫茶店が線路脇に席を並べたり、観光客が写真や動画撮影のために線路に近づいたりしているため、安全確保の観点から問題となっている。ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)はこれまでにも、同市人民委員会に対し、同エリアにおける鉄道交通の安全確保に向け、違反行為への対応を繰り返し要請している。








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