ベトナム戦争の真実を伝え続けた報道写真家で、ベトナムの「偉大な友」と称される石川文洋氏が23日、悪性リンパ腫のため長野県茅野市の病院で死去した。88歳だった。
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石川氏は戦場取材を通じて平和の尊さを世界に発信し、歴史の証人として多くのベトナム人の記憶に深く刻まれている。
石川氏は、ベトナム戦争中に現地で1万5000枚を超える写真を撮影し、凄惨な戦場の現実を記録した。戦後も数十年にわたり、自らが目撃した情景を写真とともに伝え、若い世代に向けて命と平和の尊さを訴え続けた。
石川氏は1938年に沖縄県那覇市で生まれ、1964年8月に初めてベトナム共和国のサイゴン(現在のホーチミン市)を訪問した。1965年から4年間、サイゴンに滞在し、ベトナム戦争の従軍取材を行った。その後も、1970年の米軍によるカンボジア侵攻、1972~1973年の北爆、1975年のベトナム戦争終結時の様子などを撮影した。
1998年には、ホーチミン市の戦争証跡博物館にベトナム戦争関連の写真約250点を寄贈し、同館には現在も石川氏の常設展示コーナーが設けられている。これまでの多大な貢献が評価され、2005年にはベトナム政府から文化通信事業功労賞を授与された。






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