ベトナム人海外就労の自己負担額、25年74万円 低下もなお高水準

2026/09/09 14:19 ICT配信

 ベトナム人労働者が海外就労のために支払う平均費用が減少している。財政省傘下統計局(NSO)と国際移住機関(IOM)が発表した報告書によると、2025年の海外就労のための平均自己負担額は1億2570万VND(約74万円)となり、2021年の1億6490万VND(約97万円)から▲23.8%減少した。

イメージ写真
イメージ写真

 海外就労先で得る初月給与に対する初期費用の回収期間は、2021年の7.4か月から4.5か月に短縮し、費用負担が軽減されている。

送出費用の実態と高額な仲介コスト

 過去3年間に海外で就労した約41万2000人のうち、84.6%が農村部出身で、平均年齢は27歳だった。派遣先国・地域別では日本が42.2%で最多を占め、台湾が20.1%、韓国が14.5%と続く。

 仕向地別の平均費用は日本が1億4080万VND(約83万円)と最も高く、韓国が1億3940万VND(約82万円)、台湾が1億3020万VND(約77万円)だった。

 現地月給との比率では、費用回収に台湾で6.0か月、日本で5.3か月、韓国で5.0か月を要する。また、全費用の52.8%を仲介業者らへの支払いが占め、出国前に53.9%の労働者が借入を行っていた。

法改正による負担軽減と帰国後の支援

 こうした負担を軽減するため、国会は契約による海外派遣ベトナム人労働者法(海外派遣法)の改正法(2027年3月1日施行)を可決した。新規定では、送出企業の参入条件を緩和する一方で、サービス料以外の不当な追加費用を制限する。

 さらに、二国間交渉を通じて雇用主側への費用負担(航空券代や研修費)の分担を促し、将来的に自己負担をゼロにするモデルを目指す。

 帰国後の支援に向けて、内務省傘下海外労働管理局(DOLAB)は、技能を「国家技能評価フレームワーク」に基づき公認する仕組みを構築し、求職データを企業、特に日本などの海外直接投資(FDI)企業と連携させる方針だ。


© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 政府は、契約に基づき海外で働くベトナム人労働者を対象に、募集準備から選考、出国、海外での就労、帰...
 内務省傘下の海外労働管理局(DOLAB)の最新統計によると、2026年1~9月期に海外へ派遣されたベトナム人...
 第16期(2026~2031年任期)国会の第1回臨時会議が24日、2期に分けて行われた計17日間の会期を終えて閉幕...
 第16期(2026~2031年任期)国会の第1回臨時会議は24日、最終日の本会議で、行政手続きの簡素化や地方へ...
 労働傷病兵社会省は、契約による海外派遣ベトナム人労働者法(海外派遣法)の一部をガイダンスする通達第...

新着ニュース一覧

 ベルギーを公式訪問中のトー・ラム書記長 兼 国家主席は23日、同国の首都ブリュッセルでバルト・ドゥ=...
 フランスのミシュランガイド(Michelin Guide)は2026年版の「ミシュランキー(MICHELIN Key)」を発表し、...
 11月15日(日)と16日(月)の両日、東京都内で「世界のお巡りさんコンサート2026 in TOKYO」が開催される...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省ミーアンフン村(xã Mỹ An Hưng、旧ラップボー郡タン...
 欧州連合(EU)を公式訪問中のトー・ラム書記長 兼 国家主席は22日、ベルギーの首都ブリュッセルで、欧州...
 北中部地方タインホア省警察は17日、公安省刑事警察局(C02)などと連携し、ホテルを1棟丸ごと借り上げて...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席と夫人が、公式実務訪問賓客として11月8日から11日までの日程で訪日する...
 畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける民間複合企業マサングループ[MSN
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は11月17日、南中部地方ダナン市と
 トリミングサロン「アイズドッグ」を運営する株式会社I One(愛知県海部郡)は、ベトナムで動物病院やペ...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)系の高
 東南部地方ドンナイ市ロンフオック村(xã Long Phước)にある第2リラマ国際技術短期大学...
 米グーグル(Google)とシンガポールのテマセク(Temasek)、米コンサルティング会社ベイン・アンド・カン...
 ファム・ザー・トゥック第一副首相はこのほど、2075年までを視野に入れた2050年までの南中部地方ダナン...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計(推計値)によると、2026年9月の訪日ベトナム人数は前年同月比▲9.2...
トップページに戻る