26年上期の採用市場、堅調なFDIを背景に底堅く推移 アデコ調査

2026/09/08 17:38 JST配信

 ベトナムにおける2026年1~6月の採用市場は、世界経済の不確実性の中でも底堅さを維持したことが、スイス系総合人財サービス企業アデコグループ(Adecco Group)のベトナム現地法人、アデコベトナム(Adecco Vietnam)が発表した労働市場レポートでわかった。

(C) Adecco
(C) Adecco

 全体の採用需要は前年同期並みだが、デジタルトランスフォーメーション(DX)や効率化に向け、管理職や専門職の採用が優先されている。特に海外直接投資(FDI)の大幅な増加を背景に、製造・技術やテクノロジーなどの主要分野で採用需要が活発となった。

 同期のFDI認可額は前年同期比+61%増の346億5000万USD(約5兆3000億円)、FDI実行額は過去5年の上期で最高の130億3000万USD(約2兆円)を記録した。

 4~6月の採用依頼件数は前期比で+32%増加した。一方、1~6月の応募件数は前年同期比で▲13%減少した。1~6月の分野別の採用依頼件数は、「製造・技術」が同+70%増と最も伸び、「テクノロジー・金融」も同+44%増となった。

 人工知能(AI)や生成AI関連の専門職で人材獲得競争が激化している。「コンシューマーヘルスケア・小売」も電子商取引(eコマース=EC)の普及を背景に、北部地方で同+21%増となった。

 アデコベトナムで採用サービス部長を務めるグエン・ホアン・タイン・チュオン氏は、2026年下半期(7~12月)も堅調なFDIが採用を支えるが、企業はより慎重に採用活動を進めると予測している。

 今後は、労働力の柔軟性確保やコスト最適化のため、給与計算やアウトソーシングなどの人事サービスの需要が拡大するほか、人事管理におけるITや自動化システムの導入がさらに進む見通しだ。


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