代筆の文通相手に一目ぼれして結婚

2008/05/18 09:21 JST配信

 若いころ、ベトナム戦争に従軍したオーストラリア人のスタン・ミドルトンは、ベトナム人のトームという女性と知り合いになった。彼が帰国してからも2人は文通を続けた。1年後、スタンは以前からの恋人パトリシアと結婚したが、それからも2人の文通は続き、スタンは生活の中の出来事をトームへの手紙に書き続けた。

 数年後、不幸にもパトリシアはがんでこの世を去った。スタンは悲しみに暮れたが、やがて再婚相手を探すようになった。しかしどれもうまくいかなかった。すっかり元気をなくしていたスタンは医者の進めに従って、すべてを忘れるためにベトナムへ旅行することにした。友人とブンタウを訪れ、文通相手のトームに会うつもりだった。

 しかし再会の晩に現れたのは見知らぬ女性だった。その女性シンは、あなたに手紙を書いていたのは私だと自己紹介した。シンによると、トームは英語が分からないので彼女に手紙を替わりに書いてくれるよう頼んだのだという。ただ、トームは自分の考えをシンに書いてもらうのではなく、シン自身が思うように書いて欲しいと頼んでいた。それでもシンはトームの名前を使って手紙を書き続けていた。「まさにその夜、私は生き返ったような気がした」とスタンは言う。一目ぼれだったようだ。

 スタンとシンが結婚して3年が経つ。2人は子どもも授かり温かい家庭を築いている。また、トームもスタンの友人と結婚して幸せに暮らしているという。

[Thanh Nien online, 18:36:00, 27/04/2008]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 喧騒の街のホーチミン市で、穏やかで人情味あふれる仕事をしている人がいる。それは今年82歳になるズオ...

新着ニュース一覧

 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
トップページに戻る